CHE.R.RY(不完全版2)/円谷一
 
しかし盲目の僕が君に釣り合うわけが無いと痛切に感じた 皮を剥がされたように僕の心は春の冷たい夜風に滲みて僕は泣いた
 でも君の歌を聴いているうちに勇気がどんどん湧いてきて僕は決心をした
 僕は見えない目で君を見て 静かに告白した 空気の流れが 時間の流れが止まった気がした しばらくして ありがとう私も好きよ と言ってくれた
 そして僕と君は長い交際を得て結婚した 子供ができた現在 詩人として活躍しながら 僕は昔の僕の君への想いを話して 家族で幸せに暮らしている
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