おっぱい/れつら
 

きみはサンドイッチは一方向から食べるべきだと
散々ぼくを罵倒したあとにもう行かなきゃって朝
細かく眉間に皺を刻んでそれっきりでもうサンド
イッチのことはわすれてしまった。

冷凍庫を開けたり閉めたりを繰り返していたらい
つかパンがいいように解凍されないものだろうか
と考えているのだけれどもそうはいかない。

ぼくはめんどうくさいと思ったそれはきみが別々
だからだサンドイッチのパンとパンが触れ合って
はいけないくらいのルールがあるしきみはそれを
遵守する。

きみはぴょんぴょん跳ねながら帰ったとてもそれ
が遠かったドアを閉めると見えなくなった瞼の裏
にも耳の奥にも
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