祝え!ドンケツ記念日/人間
ドン・ケツァルコアトルが非道い劣等感をこじらせて羽根のように降る自己嫌悪が奇妙な果実を真似て鈴生り
ビリー・ホリデイとグレタ・ガルボを対角線で結んだ重心に岸田今日子を置いてアル・バッターニで栓をし
その下を黄熱病のスナフキンがリュウグウノツカイのツガイを両手に引き摺って歩き
出来た二本の轍を走るタービン式蒸気機関車に揺られてシベリア僻地に運ばれるアキムアキームイチとの約束を
必ず守るドン・ケツァルコアトルは社会の落ちこぼれで
経済的にも精神的にも自立出来ないままドンケツたる所以の
「感情的沸点の低い馬鹿」であり「ディスコミュニケーションのゴミカス」だが
石の心臓なので動じない
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