田舎道/
ぽえむ君
一人で田舎道を歩く
夏の夕暮れ
人がいた
農家のおばあちゃんだった
ぼくを見て
こんにちはと丁寧に挨拶をしてきた
人がいた
畑から帰ってくるおじさんだった
日に焼けた顔が
どこか素敵だった
牛がいた
悲しい目でぼくを見ていた
立ち止まると
ぷいっと尻尾を見せて離れていった
橋があった
その下の川をのぞき込むと
ぼくの姿が映っていた
ぼくがいた
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