花びら/暗闇れもん
 
白い花が咲き乱れた
僕は花の名前を知らない
囲むようにして
ごく自然に永遠がそこにあった
湖に出来た波紋のように
ひとしずくの僕が踏み入れたその地で
吹き荒れる風が花びらと共に僕を連れ去った

白い花びらに包まれる
すきまに入り込み僕は熱にうなされる
花びらが舞う
僕は誘われる
この無限のループの中で誘われるまま
何度も唇を重ねた





戻る   Point(2)