落日/
信天翁
生成のサウンドを折りたたんでゆく
たそがれが訪れると
にぶくなったひかりのなか
夕刊を斜め読みする紙音だけが囁く
そして
きのうときょうの靄につつまれた
形ばかりの橋の上から見えるのは
なんと 黒い波紋の鼓動だけとは
あゝ 白い四次元の魔手もうごめいている
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