記念碑の横で/
ぽえむ君
林の中の記念碑が
どこか重たい空気に包まれて
その横にぼくたち二人が立っている
君は説明書きの立て札を
じっと読みながら
この記念碑が何であるのか
話し始める
ぼくたち二人にとって
その記念碑が何であるのか
そんなことはどうでもいい
この記念碑の林に
ぼくたち二人がいることが大切で
この記念碑は
二人の思い出が始まる記念碑なのだから
記念碑の横で
夏の繁った葉がそよいでいる
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