ここと、今日と、明日と、君と/雨宮 之人
だったら少しは信じてみてと
そう思うならと
遠くで声がするんだ
僕を呼ぶ声がするんだ
「ここにいるよ」
声を張り上げて
孤独を引き合う力で、君を呼んで
明日を、呼んで
そうやって今 僕はここにいる
この星は命で溢れていて
ボーイ・ミーツ・ガールは
それだからこそ意味を持つんだろう
触れてみた、君の体温が僕を
震わせて、それを信じさせる
決まっていることは二つか三つ
そして僕がここにいる
だから君がここにいる
他には何にも、ありはしない
今ここにいるということ
その名前を僕は知っている
この身体に流れる、本当の命を
他には何にも、ありはしないけど
本当に何もなかったら、僕はここにいないということを
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