夏のロウソク/
ぽえむ君
夜になっても暑さが残る
冷房のない自分の部屋で
ロウソクが一本転がっている
なぜそこにあるのか
何一つとして思い出せない
よくわからないまま
火をつけてみる
小皿に固定して電気を消した
真っ暗の部屋の中で
炎がゆらゆら
暑いはずだが部屋はひんやりとした
夏の涼しさというものは
こういうものが本当なのかもしれない
戻る
編
削
Point
(6)