恋詩/
raira
仕事の帰り道、赤の信号で止まる
自転車に乗りながら君をふと思い出す いつものように
どんなにきれいな景色を見ても
ものたりない
ずっと これからずっとものたりない
もう会えないのに会いたいと願う
その気持ちが情けなくて ゴミ箱に捨てにいくのに
また拾いに行ってしまう
頬にあたる風が気持ちいい
信号の色がかわる
またこぎ出す
あいたいよ 大好きだよ 幸せでいて
いつでもさがしている
毎日一緒にいる
毎日捨てに行く
それでいい
さよなら
大好き
戻る
編
削
Point
(2)