シーソー/
 
あなたがいなくなったシーソーに

わたしはまだ乗っている

もともと互いの質量が

違いすぎた為に

あなたへとばかり傾いて

あまり楽しい

シーソーではなかった

今ごろは学校の裏の公園の

ピンク色のシーソーで

だれかとあなたは遊んでいるのだろう

あなたがいなくなったシーソーに

なのに

あなたの余韻だけでそっちへと

傾いたままのシーソーから

私はいつまでも

降りることができない

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