ぽくぽく/おるふぇ
 
ぽくぽく歩き
ぽくぽく休み
どんな時でも
咲かすよな

無造作に
繋いだ手が
日溜まりに映える

優しい鼓動が
君まで届くように
ぎゅっと強く
握っていた

季節の色彩が
僕らを絵画の中まで
誘うようで

ぽっくり
ぽっくりと
朴吶としたリズム
未来まで
その先まで
ぽくぽくと
水みたいに
流れるように
響かせていたい

音楽という概念が
窮屈にするなら
いらない
自由に
ぽっくり
ぽっくりと
揺れながら
揺られながら
そこいらの
野原や道端の
草花みたいに

ぽくぽく
ぽくぽく
咲かすよな

思い出の中に
染み込んだ
雨や風の匂いが
ふっと懐かしく
鼻先をくすぐるんだ
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