より、より、より/紀茉莉
なぜ、なにかを成さなければならないの
それは
いまのままではダメだと常にいわれているていうこと
わたしは、そう、問われ続けることが負担で夜こども達とごども部屋でしか眠ることができません
ふつう、おかあさんは、
たぶん、そうおもう、姿とわたしがかけ離れている
だとして
わたしにこれ以上できることはなにもありません
「こども達は、この体格ですし、ご飯をたべていないということもなく育っています」
くりかえすわたしの熱は
くりかえすわたしの腹痛は
理由のわからないまま
「ふつう」の前には無力に、働きに行かないで家にいるいいわけくらいにしかならないのです
間にはいる場所があるとするのなら、声としてではなく書き続けた、詩と詩のあるこの場所にしか
わたしの言葉はありませんでした
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