干涸らびた夢の季節/草野大悟
 
夢が
からからに干涸らびて
アスファルト道路に
張り付いている

やけに元気な
これは
あのころの
あなたの夢

からからと
渇いた音をたてている
あれは
このごろの
おれの夢

風になろうと
干涸らびた翼を
ふるわせている
それは
これからの
ふたりの夢

干涸らびた夢の季節

容赦なく太陽が照りつけても




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