*砂漠に花を咲かせましょ*/かおる
 
で煩わしいと思っちゃうと
その行事が簡単に削除されてしまう

何かと不自由に命令されていたけれど
庇護されていたこどもだった時代が懐かしい

咲かせる事の出来なかった真っ白な夢の蕾を
胸の奥に幾輪もいだいて

日常に塗れ疲れ果て
砂漠化する毎日に
かわいていく

贅沢は言わない

ひび割れてしまいそうな時に
ほんのささいな一言で
しっとりと心が
とろけてしまう、そんな言葉がほしい

行ってきますのおざなりのキス

ありがとうってこの前、いつ言ったかな

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