君を尋ねて/はじめ
目が覚めていても夢の続きが続いているようで 月が眩しくて 星があんなにも低い位置にいる
この空気は何処からやって来るものなんだろう 僕の心を冷まし 心は熱を取り戻そうと空気に引っ張られながら僕の体を持っていく
顔が凍ってしまうような凍てつく寒さだ 僕はすぐに白い息を吐き 君のいる場所へと無意識に体を動かす 君がいるのは地底世界か それとも天国か
君の笑顔を思い出し 僕は月のある方角へと歩いていく 防寒対策は完璧だ 威圧感のある街並みが僕の進行を妨害する 僕は建物と同じ大きさにならないと上手く街を通り抜けられそうにない そしてすぐに名も無き山が立ち聳えている
灰色の街も山を通り過ぎ
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