彼の恋の詩(こいのうた)/蒼木りん
 
て得る、 
使い捨ての愛。

それが彼の恋愛詩。

感傷でなく、
観照でなく、
鑑賞され、
勧奨されたいが、
干渉されたくはない。

ありふれた言葉で言うならば、

優れて 美しく、切ない。

それが彼の恋愛詩。


ただ、

彼の恋の詩をよんでいると、すぐに閉じたくなる。

それが
私へではないからだ。

彼の恋の詩の魔法に
簡単にかかってしまった一人だった。



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