二〇〇四年週間激写ボーイ九月号/土田
ぼくは、古いほうの町立図書館で、目の玉を血走らせながら、二〇〇四年週間激写ボーイ九月号を探していた。いくつもの棚を片端から調べていったが見つからなかった。それでもぼくは黙々と次から次へと虱潰しに棚を探していった。不思議と疲れはなかった。でもなぜか陰茎だけがギンギンにいきり立っていた。それは今のぼくの精神状態においてはとても自然なことだったが、ぼくはとてもそれだけが不自然に見え、とても気持ち悪かった。それからというもの、ぼくはずっと嘔吐感に襲われた。それでも二〇〇四年週間激写ボーイ九月号を探すことをぼくは諦めなかった。次の棚に向い、右端から一冊ずつ手にとってタイトルを見てゆく。「月に吠える」「青猫
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