泣き虫/ロリータ℃。
夜霧は闇を深くする
鼓動が響く夜の公園で
あなたのその堅い腕が
私を優しく包んでしまった
(涙なんかで釣る気もないわ)
いつだって ただ残酷で
愉快で笑って
馬鹿げてた 最後まで
私 私ね
あなたのその柔らかい潤んだ目の中に
いつだって閉じ込められてしまいたかった
その 堅い腕の中で
今みたいに くるまれて
永遠に 眠ってしまいたかったよ
春の夕日が
まだ目の中に焼き付いて
今はこんなに暗い闇の中
暖かいの 残酷なくらい
まだ響いて仕方がないの
こんなふうに私は奇跡を期待して
傷跡をもっと
消えない後であたしを潰して
最後のときは
どんな味だろう
涙なんかで釣る気もないから
願わくばからりと乾いた笑顔であなたの
記憶に封じられてしまいますよう
まだ好きだから
笑って あなたと
あなたと笑って
さよならを
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