真下でまちうけているコンクリートへ/リスト
 

しめらせた指さきのあいぶで、戯れよはなびら

水瓶のなかから水のそこへと、おちてゆけ


この窓際には何もなくて

人の乗っていないブランコが
ただ ただ ゆれているような
むなしさだけが漂っているのだから

ピアノの音色があたまにうかんだわたしは、それに合わせながら小声でトライフルソングを歌いはじめた

ピントのぼけた青白い東京の空をうっすらと見つめながら


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