東京無音日記/はらだまさる
 
としてるのは白で
ことばは不便で、ことばがないほど雄弁で
いつからだろう、ぼくらは感謝する死体なんだ
黙ったまんま世界の心臓を弄んで脈打つ風を舌で聴いている

ぼくはウォーホルのFactoryからインスピレーションを得た
muraという文化を真面目に考えてる、って話をして
大地から生えてくるような、そんなアートが
もっと必要になるんぢゃないかって
マジなんだよ、

今からちょうど五十年前、
一九五七年に二十五歳のルイ・マルが撮った映画『死刑台のエレヴェーター』で
三十歳くらいのマイルスがうたってるんだよ
まだまだ俺らにも出来ることがある
また会おうね


   
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