白と黒の狭間にて/おるふぇ
分のものにする時間を
僕らは、
与えられている
多分、
この詩を読まない君は
バラエティとかニュースとか
電波に乗っかって
無差別に送り込まれる情報を
見たり聞いたりして
茶番なのか戯曲なのか
感情とは別の何かを
自分とか違う何かを
知覚しながら
染まったり抗ったり
している
悲しくてもね
冗談にできる力を
僕らは与えられている
「白よ」
うん、
そうだと思う
そう信じている
悲しみはずっと続く
でも、
次のページを開こうよ
詩と、
そうじゃないものの狭間で
君がいれば
詩へと変えていける
詩しか、
もう書けなくなるに違いない
二人が、
一冊の書物となるまで
書き続けるに
違いない
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