「悲しい夢を見たあとに」 (青年詩片)/ベンジャミン
 
とは止められなくて
こぼれた涙に悲しみがとけているのなら
泣くほどに心が軽くなるはずだと
枕に顔をうずめれば
それをきれいに写し取ったかたちまで
まるで自分の分身のように思えてしまったから

それは仕方なく
優しく抱きしめてあげました

悲しい夢を見たあとに
悲しむための涙を流しても
それを知っているのは自分だけですから

明日からは
できるだけ笑顔でいたいと思いました



      
  
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