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静山和生
水断ちのため爪先立って
また一つ吐き散らかされた
繁辞の放つ焔を狩りに行く
鋭利な皮膜の名残り
それらはいつにも増して
拙くとけて黒耀の肌に織り込まれ
それ は
余光、及びその他を断つための
戯れであること
牡牛の瞬く尾錠を記録紙に
落とし込むこと
弧を描いて手癖を編み込んだ
静寂に分け入るための
あるいは逸した記の器への
恐れと音義の閃き
そして顔と呼ばれる事への
破調とも
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