きらめく/山中 烏流
鼈甲色の
瞳孔を携えている
その眼は
暇潰しにと
塵を捕らえて
いたずらに、世界を白く
光らせている
塵と塵の狭間に
取り残された僕は
四方八方に飛散する
カラフルな電波を纏って
夜の海の中
あぶくを、生み出していく
(白くきらめく、それは)
(包むのではなく)
(ただ)
(流れている)
窓からの光に
手を翳す、その前に
空虚を飲み込まなくては
ブラインドの陰で
独り善がり
(僕が)
(世界が)
(その、先が)
つまみ上げたものが
べたべ
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