植物園まで/
小川 葉
幼稚園でぼくは人生ではじめての
本格的な人間関係を体験する
触れるだけで傷がついてしまいそうな
新芽みたいな人間関係は
なまきずが耐えない心の訓練
お母さんはいない
苦しくても悲しくても
おっぱいはもう飲めない
砂漠の人みたいに孤立してしまった
サボテンのぼくは
まずはじめにからだのトゲを
一本一本抜くことからはじめた
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