夜の足音/はじめ
 
 森の中の小さな家で僕は詩を書いて暮らしている
 昼間は材木会社で働いていて 僕の住んでいる森の遠い場所で伐採をしている
 暗闇が好きで蝋燭の炎だけを灯してパソコンに向かって詩を書いている
 僕は森林伐採には反対だ しかし生きていくには大木を切って丸太にしなければならない
 仕事と詩を書くこと以外は寝ている 僕には友達がいないのだ
 しかし世界中にはネットフレンドが沢山いる どいつも顔さえ分からない
 僕は暇さえあれば詩を書いている 相当詩を書くことが好きなのだろう
 暗闇と静寂の中で僕は紺色に染まった空に月が沈んでいくのが見える 月よ叫べ
 この森には終わりが無い 昔のアマゾン川
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