キャンプ場の我が家で帰りを待つ/
たりぽん(大理 奔)
何でも適当に焚き火で焼いて
星空に火の粉をばらまく
すっかり君の子供が
寝袋で寝てしまった真夜中に
仕事を終えた君が帰ってくる
ハイヒール履いてタクシーで
ささやかな我が家は
君と君の子供と僕の寝息で満たされて
明日になれば
そんな未来を夢見たいねと
すっかり酔っぱらいの
君は
寝言なのか
寝言じゃないのか
僕は朝なんて来なくて良いと
また小さな風で
松の小枝が
テントを叩き
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