厳しさと厳しさとキューピーマヨネーズ/土田
 
自らのベッドで夜が襲ってくる日
雨はかなしいという詩人と
孤独はさびしいという詩人の
穴という穴にキューピーマヨネーズを
入れたくなってしまった自分は
果たして自らが望んだ本当の自分なのだろうかと
マスターベーションを勤しみながら考えてしまう日

たぶんそれはいちばん長く突きあっていた女に
日常のすべてを流し込んでしまいたい日かもしれない

何かしらのフィルターの掛かったAV女優の
棒読みの淫語を聞くと我慢汁よりさきに
ただフィルターという言葉を
使いたかった自分自身のあわれさに
なみだが出てしまう

血管のスイッチが切れたように
どこか深いところから


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