パッション/アマル・シャタカ
きている
愛を持たないから
死神だって、死だって
愛することはできやしねえ
遺伝子の二重螺旋は俺と君
どちらが欠けても存在し得ない
二つをつないでいるものを俺は
勝手に愛と名づけよう
愛でなくてもかまわない
君が見ているものと俺が見ているものが
違ったっていいんだ
つないでいるものを
愛と俺は名づけよう
螺旋が作るエナジーは植物の螺旋を経て
銀河の渦を形作る
死が二人を別つといえども
あの銀河の中心で俺達は死ぬことはない
新たに死神を仲人として
つながるということが
距離を越え、時を超え
死すらも超えていけるものだったならば
それを愛だと名づけても
俺はいいって思ってる
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