パッション/アマル・シャタカ
 
愛するということに
答えはない
愛したということにも

そしてきっと

という言葉の中にすらも

かつて死神がこう言った
神様は信心深い人にしか現れねえっていうだろ?
それに引き換え俺様は
貧乏人でも、金持ちでも、信心があろうと無かろうと
どんな善人にも、罪人の前にでも
きちっと現れるんだ
そんなに俺を嫌わねえでくれ

死の寛容さが死神のいうように万人のものならば
死は愛よりも人に近しい存在だ
我々を分け隔てなく愛してくれるのは
ひょっとしたら
死神かもしれない

でも我々は愛を持ってはいないから
昨日も今日もそして明日も
無いものをねだって生きて
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