スローライフみたいな話/水中原動機
 
おなかは減るけれど
ひとりで食べるのつまらなくて
菓子パンばかり買ってみる
そろそろ1週間

眠りたいけれど
なんとなく寝付きが悪くて
虚構の波に乗ってみる
闇も空白もない世界

空の青さも海の青さも無限だから
たぶんキミの肌の色もそうだろう
すべての色を数えているうちに
何もかも終わってしまえばいい

雨が降り続ける
ここからキミの町は遠すぎる
雨粒の数だけさらに遠ざかる
それでもゆっくり時は流れている

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