寝息/___
したやわらかな無知と苔も
朝っぱらから
鏡とこまるも
くもる鈍さや
粗野を
よそおうひととのあいだには
時差があり ひとひとを
遠ざけ
はじめたりも
する
そんな日が来たり来なかったり
おわり はじまり
なんて知らずにたりたりたり
するんだね
知るとき
なんてない 今を
大切に せずにはいられない
と気に やまずにはいられない
とのあいだには
猫がいて
真似できないオセロを
優雅にすわって
聞いている
ふとした 雨音が
うなずく
うん
にゃあ
悲しみに
想いに 夜だろうか つつまれてうまれた
寝息
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