言葉の暦(No.003)/ぽえむ君
 
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る

昨日一番生きた言葉は
土の道だった
でこぼことした
それでいて不安定な小石の上を
靴底に刺さるかのような痛みが
歩く限り続いている
水溜りやぬかるみが
道をどこか暗くする
それでもこの道を歩かなければ
もともと道とはそういうもの
歩きやすい道は
道のありがたさと苦労が見えない
一日にどれくらい歩いたのだろう
いくつの言葉が
そこに出会えたのだろう

今日もまた
今日を生きる言葉たちが
言葉の暦の中で
その心を奏でる
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