この際なんでも面白がれ!あるいはパレアナ症候群/佐々宝砂
 
ものの、病院には行かなかった。私は病院(と美容院)が大キライなのだ。ところがある日、とあるDIYショップでかなりはっきりしたパニックを起こした。店の真ん中で座り込んで涙ぽろぽろ流したまま動けなくなってしまったのである。異変に気づいた店員が近づいてきたら余計に悪化した。のんきな夫もこのありさまを見てさすがに「こりゃ病気だ」と感じたらしく、その日のうちにイエローページでその手の病院を探し当て、診察を予約してくれた。

で、それから何年経ったんだ、えーと、たぶん8年か7年だ。鬱になりはじめた頃に較べると、客観的にみてうちはかなりひどいありさまになっている、なんしろ掃除していない。ぐちゃぐちゃだ。取り
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