箱庭の少年/
ユキムラ
今朝は何回鏡を覗いた?
ボクは何時もの様に髪を梳いている。
幾度と無く見飽きた顔がボクを見据える。
ふとしたら壊してしまいそうになる、不服そうな面。
何もかも壊してしまいたい。無くしてしまいたい。
いっそ心ごと、体ごと、奪ってしまえたなら・・・
貴方は何を想う?
いつも遠くを見つめていたよね。
―――ボクはアナタが欲シカッタ。―――
ホントさ。今となってはもう誰も信じてはくれないだろうけど・・・。
だからあの時、無理矢理
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