夏を渡る橋/
ぽえむ君
しきりに蝉が鳴く中で
曲がった坂道を
ようやく下ってゆくと
夏を渡る大きな橋がある
ふと橋から見下ろせば
ずっと下に川が流れている
手すりもないまま
幅狭くまっすぐに
ずっと続いている
風が音と水を持ち運んでくる
夏を渡る橋は
夏の中にある
橋の真ん中で立ち止まると
山に囲まれているようで
全てが見えるようだ
気づけば
蝉の声はもう聞こえない
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