【開放された優しさに】/つむじまがり
誰にも遠慮せずに優しさを開放した日は遠い過去のこと
今はまた 心を閉ざし優しそうな人でいる
穏やかで誰も傷つけず、誰にも傷つけられず
平和な日々を送っている
あなたはどうですか?
自分に優しくすることが出来たなら、
他人に対しても無条件に心を開き、無条件に優しくなれるでしょうか?
それとも、何重にも壁を作り過ぎた私には
本当はもう優しさなんて無くなってしまっているでしょうか?
100年ぶりのご開帳 開いてみたらご神体が無かった
なんてことにはならないでしょうか?
本当は、いつも いつだって 開放していたいのです。
自分に、猫に、草花に、電信柱に、ポストに、人に、
あなたにも
ちょっとした 隙間程度の優しさで 皆が私を優しいと言う
開放された優しさは、あるいは エネルギーが強すぎて
かえって迷惑になるのではないかと怯えています。
私の優しさは怖いくらいに、優しい
私の優しさは息がつまるほど 優しい
私の優しさは馬の目のように 優しい
私の優しさは悲しいくらい 優しい
誰か私のすべての優しさを受け止めて
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