開聞岳/ひろっち
 
いつかそんな風の中で、
僕らは、

  (僕らは、といっても、極極限られた世界の中の

回る。
くるくる回る。
その霜を吹き飛ばす?は、知覧一体の茶畑の中に犇(ひしめ)く林立し、
一瞬の季節のために、
ための、

くるくる。
ぐるぐる。
ぐおんぐおん。
ごうごう。

と。

+++

いつかそんな風の中で、
僕らは、

(或いはどうして、人間の根底にある虚栄(きょえい)と欺瞞(ぎまん)の渦の中で、

スペース、
 スペース、
  スペース、
       (
  )いつか僕は、同士とともに、 或いは、

どうして、

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