ブランコ/
松本 涼
そこはまるで
ひとつの街であり
ひとつの物語でした
私はもう誰も居ない
公園のブランコに
キーコキーコ
と揺れていて
さようならの練習ばかりを
しています
あなたには
聴こえますか
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