アイカクニン/chi-ha
 
わざと塗りたくった

ぷるぷるの雫は

ハグした瞬間に

すーっと伸びて消えた

束の間の冷たい感触は

核を熱くするには充分で

冷たいキスでさえ

優しさの温度は上がる

水の中で踊るブルーの花のように

透き通った藍は

鮮やかなグリーンになりました

だから今夜は

目覚めることなく眠りにつけるでしょう

おやすみのキスは

今まで見たことのないくらい深い赤色でした
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