見えない言葉/
ぽえむ君
その本には
わずかな言葉しか
書かれていない
けれども
見えない言葉が見えてくる
それは
未来への希望であり
人生への疲れでもあり
恋する人への思いでもある
同時にそれは
読む人が経験していなければ
その心を読むことができない
ある者は励まされ
ある者は涙を落とす
わずかな言葉であっても
見えない言葉は
その本の中に詰まっている
そしてその本は
誰もがいつも持っている
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