(無題)(ノート)/青色銀河団
 
、そしたらね、同じようにま
白い母さんが、丘の上の鐘を鳴らしつづけ
るのが見える。太陽が弾丸のように刺さっ
てくるけど気にせず匍匐前進。たった一度
生きるためにわたしは何度も何度も死ぬの。



詩はわたしたちの脳髄の奥深くにはいりこ
み寄生活動を開始する。わたしたちの目が
つよい眼差しをもって女を見つめる。女は
左手で右手をつかみしびれるようなしぐさ
の微笑みを返す。ああまるで春の鼓動のよ
うだ。やがてわたしたちは鳥になったつも
りになり、ふわふわとした眼差しで街を徘
徊する。すべての女が微笑み返す。そして
わたしたちは鳥になったつもりでジャンプ
をする。

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