真っ白な紙/ぽえむ君
 
何も書かれていない
真っ白な紙
はじめは何かを記録したり
伝達するために
その紙は使われた
やがて人はその紙に
美しいものを求め
美しいものを書くようになった
その美しさは一つではなく
時代により
人により
それぞれの感性がそこにあった
はじめから詩が存在するのではない
人と心との距離において
詩は生まれる
真っ白な紙の中に
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