ハロゲン/maynard
 
産まれた日の自分からすリ抜けようとしたんだ
そして向こう側へ適応しようとしたんだ
ネイキッドな美しさに
そのつど足して大きく膨らましてゆく
それでいいんだと思っていた
それが正しいんだと思っていた
ひび割れがあれば何事もなかったの様に修復し
穴があれば間に合わせるように塞いだんだ
それで救われると信じていた
それがまさか巣食うとは思わなかった

何とか成りさえしなければ
いっときだけの幻さえ見なければ
こんなにヤバイ所まで追いつめられなかった

おいっお前!何様だよ

欲望に追い立てられ過ぎ行く時間の流れの中
この気持ちの隅々まで信じようとしたけれど
そんな風を装うのも飾り立て武装するのも
そいつの勝手だが ホント勝手だが
それでは何も生まれない
つまり何も存在しない

おいっお前!身の程を知りやがれ

覚えてるか?
産まれた日の自分を
知ってるか?
今の自分を

おいっお前!何様だよ
おいっお前!身の程を知りやがれ
戻る   Point(1)