ハロゲン/maynard
産まれた日の自分からすリ抜けようとしたんだ
そして向こう側へ適応しようとしたんだ
ネイキッドな美しさに
そのつど足して大きく膨らましてゆく
それでいいんだと思っていた
それが正しいんだと思っていた
ひび割れがあれば何事もなかったの様に修復し
穴があれば間に合わせるように塞いだんだ
それで救われると信じていた
それがまさか巣食うとは思わなかった
何とか成りさえしなければ
いっときだけの幻さえ見なければ
こんなにヤバイ所まで追いつめられなかった
おいっお前!何様だよ
欲望に追い立てられ過ぎ行く時間の流れの中
この気持ちの隅々まで信じようとしたけれど
そんな風を装うのも飾り立て武装するのも
そいつの勝手だが ホント勝手だが
それでは何も生まれない
つまり何も存在しない
おいっお前!身の程を知りやがれ
覚えてるか?
産まれた日の自分を
知ってるか?
今の自分を
おいっお前!何様だよ
おいっお前!身の程を知りやがれ
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