都会中毒/
テルテル坊主
高いビルが立ち並ぶ町
そこには夜がない
一日中街を機械制の蛍が飛び交い
一日中機械製の蝉が鳴き続ける
全く
落ち着かないじゃないか
どこか遠く静かな場所へ行きたいよ
そう思った事もあった
でも僕は都会中毒だった
一遍山里の夜へ行けば
漆黒の暗闇が覆いかぶさり
寂しい位の静寂が
僕の胸を切り裂くんだ
都会にこれほど依存してたのか
都会がこれほど恋しいのか
どんな静寂な暗闇より
騒々しい光が好きだ
やっぱり僕は
都会中毒者
戻る
編
削
Point
(1)