都会中毒/テルテル坊主
 
高いビルが立ち並ぶ町
そこには夜がない
一日中街を機械制の蛍が飛び交い
一日中機械製の蝉が鳴き続ける

全く
落ち着かないじゃないか
どこか遠く静かな場所へ行きたいよ


そう思った事もあった


でも僕は都会中毒だった

一遍山里の夜へ行けば
漆黒の暗闇が覆いかぶさり
寂しい位の静寂が
僕の胸を切り裂くんだ

都会にこれほど依存してたのか
都会がこれほど恋しいのか


どんな静寂な暗闇より
騒々しい光が好きだ

やっぱり僕は
都会中毒者
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