真実不適応者/おるふぇ
ぼくの力では
どうにもならない
太陽を信じていればよかった
そうすればあなたの光にさえ
なれたでしょうに
違いますか？
違うなら違うと、云って下さい
胸をたたいて、目を見据えても
もはや遠くさ
この混乱とも異常とも云える言動を
神に似てると思うでしょうか
余りに弱い消えそうな涙のように
白い慟哭の中で
蒼い切実を飼う
かうかうとせせらぐ一本の川に
あなたはいて、わたしもいて
交わっているというのに
神話にも伝説にもなれない
悲しみだけが流れていくよ
勝手なぼくは生き急ぐ
そうすることで紛らわす
生という次元では
足りなくな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)