真実不適応者/おるふぇ
ぼくだけの世界
浮かべて沈めて遊んでた
バカなことだと思うだろうに
勝手なぼくは生き急ぐ
つまらなくなったら、終わりだ
だったらぼくは、何度終わったのだろう
この手の平で、いったい何ができよう
あなたをかばっていたいのだが
どうやら、あなたを傷つけた
「痛い」の声も、聞こえないふりして
(いや、確かに聞こえなかった…)
心を寄り添い、二つの御魂をまた尊い営みへと
昇華させるのに腐心していたんだよ
あなたはそう、思わなかっただろうね
あなただけの世界
ぼくに見せて欲しかった
どこまで深くに沈めたの
蕀と血液の深紅が染みて
もう、ぼく
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