夏が歌う/
ぽえむ君
夜中に雨が通り過ぎた朝
近くの林から
夏が歌っている
共に生きていることを
呼びかけながら歌っている
昨日が雨だったことを
忘れさせるような昼
川の中から
夏が歌っている
自分がここに生きていることを
空に向かいながら歌っている
静かに一日が終わる夕暮れ
道の途中で
夏が歌っている
共に生きてこれたことを
喜びあいながら歌っている
夏が歌う
空が夏の光を灯している
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