夏が歌う/ぽえむ君
 
夜中に雨が通り過ぎた朝
近くの林から
夏が歌っている
共に生きていることを
呼びかけながら歌っている

昨日が雨だったことを
忘れさせるような昼
川の中から
夏が歌っている
自分がここに生きていることを
空に向かいながら歌っている

静かに一日が終わる夕暮れ
道の途中で
夏が歌っている
共に生きてこれたことを
喜びあいながら歌っている

夏が歌う
空が夏の光を灯している
戻る   Point(7)