午後の公園/
村木正成
午後のゆるやかな
時間の流れる公園で
片隅のベンチにもたれつつ
ふと洩らしたため息が
小さな小さな船になり
砂場を蒼い海として
航海に出る
僕の小さな小さな船は
とても壊れやすくできていて
小さな小さな砂場でさえも
一周する間に沈んでく
午後のゆるやかな
時間の流れる公園で
片隅のベンチにもたれつつ
ふと洩らしたため息に
小さな小さな砂場が
満たされていく
戻る
編
削
Point
(11)